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パナソニックの階段昇降機はある? 階段昇降機の必要性や選ぶポイントを解説投稿日:2023.03.30 更新日:2023.03.30

自宅の階段の上り下りが困難な人でも、階段昇降機を設置・利用することでスムーズに階段を上り下りでき、介護者、要介護者の負担を軽減できます。さまざまなメーカーから販売されている階段昇降機ですが、介護用品などを多数販売しているパナソニックでも販売しているのでしょうか。今回は、パナソニックの階段昇降機の有無をはじめとして、階段昇降機の必要性や選び方をご紹介します。

パナソニックは階段昇降機を出してる?

階段昇降機は、戸建住宅の階段に後付けが可能な機器です。足が不自由な要介護の高齢者や障害を持つ方でも、階段昇降機を利用すれば自宅の階段を上り下りできるようになります。

日本国内のさまざまなメーカーが販売している階段昇降機ですが、日本を代表する家電メーカーの1つであるパナソニックでは、段差解消リフトやスロープなどは販売しているものの、現段階では階段昇降機を取り扱っていません。しかし、パナソニックでは階段昇降機とは異なる、介護に関するサービスを展開しています。

パナソニックの介護サービス「エイジフリー」とは?

パナソニックでは階段昇降機を取り扱っていないものの、介護サービス「エイジフリー」を展開しています。エイジフリーとは、要介護の方が安心して生活できるようサポートする介護用品や介護リフォーム、介護サービスを提供する介護施設の運営を行うサービスです。

パナソニックのエイジフリーでは在宅介護向けには、電動ケアベッドやベッド用レール、手すりなどの介護用品や福祉用具の販売とレンタルに加えて、自宅内で不便を感じる箇所のリフォームを行っているのが特徴です。そして、パナソニックではこれらのサービスを行う「エイジフリーショップ」を全国展開しています。

エイジフリーには、パナソニックが運営する介護施設も含まれているのも特徴です。関東地方と関西地方を中心に介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅が運営されており、介護を必要とする高齢者の方が安全に安心して暮らせるサービスを提供しています。

介護の質を上げる階段昇降機の必要性

在宅介護を受けている高齢者の方や足に不安を抱えている方は、階段の上り下りだけでも一苦労ということが多いものです。場合によっては転落事故のリスクもあるため、家族や介護者の手を借りて上り下りする必要が出てきますが、介護者と要介護者双方に負担がかかってしまいます。特に、階段を上る際は介護者への肉体的負担が大きくなる点も問題です。

そこで階段昇降機を設置すれば、乗るだけで階段を上り下りできるようになるので、介護者の負担が軽減されることで介護への余裕が生まれるとともに、介護の質も上がるでしょう。

また、階段を上り下りできなくなることで外出の機会が減ってしまいがちな要介護者でも外出しやすくなるため、介護の質が上がると同時に生活の質向上も期待できます。

階段昇降機の選び方

階段昇降機は、メーカーや機種によって操作方法や形状などが異なります。適した階段昇降機を選ぶには、以下でご紹介する4つのポイントをチェックしましょう。

使用者の状態に合ったものを選ぶ

階段昇降機を選ぶときは、まず使用頻度が高い人の状態に合ったものを選びましょう。階段の上り下りがしづらくなった人の中には、足腰を上手に動かせないものの歩ける人から、下半身をまったく動かせない人まで個人差があります。

階段昇降機の座面は50~60cm程度の高さがあり、椅子の部分を水平移動や回転できるタイプなど、使い勝手やサイズは機種によって異なります。そのため、使用する人が乗りやすく使いやすい階段昇降機を選ぶのが基本です。乗る人に合うかどうか迷ったときは、福祉用具専門相談員に相談してみましょう。

使いやすいものを選ぶ

体の状態に加えて、使いやすさも階段昇降機選びのポイントです。階段昇降機を使う際は必ずしも介護者が付き添っているとは限らず、1人で使用する機会もあります。椅子に座った状態で階段を上り下りする階段昇降機に乗る際は、座ってからベルトでしっかりと固定する必要があるので、使用者がベルトを固定しやすいかどうか、使い勝手も確認しておくべきです。

階段昇降機を作動させるための操作も、レバー式やボタン式、リモコン式などの種類があります。1人でも上り下りの操作がしやすいかどうかも、確認するべきポイントです。

予算に合ったものを選ぶ

階段昇降機は本体価格に加えて設置費用もかかるため、決して安いものではありません。設置する階段の形状や長さによっては想定以上の費用がかかる可能性もあるため、導入時はあらかじめ予算を設定し、その予算を元にメーカーに相談してみましょう。

設置の相談をする際も、1つのメーカーに絞り込む前に複数のメーカーで見積もりを取り、予算と照らし合わせて比較検討するのがおすすめです。

安全性を考慮して選ぶ

階段昇降機は安全に階段を上り下りするための機器なので、安全性の高さは最も重要です。導入する階段昇降機に「大臣認定」または「形式適合認定」があれば、安全性が認められていると判断できます。安全性の高い階段昇降機を選ぶには、これらの認定の有無がチェックポイントです。

安全性が認められているものであっても、階段昇降機は使っていくうちに経年劣化していきます。安全に使い続けるためには、最低でも1年に1回の定期点検は必須です。階段昇降機の安全性を保つためには、定期点検の内容や費用もメーカーに確認しておきましょう。

まとめ

パナソニック製の階段昇降機は現在販売されていませんが、他の多くのメーカーから安全性が高い階段昇降機が販売されています。在宅介護の質を向上するなら、今回ご紹介した選定ポイントを元に階段昇降機を設置・活用してみましょう。

階段昇降機のことならリフテックにお任せください。

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