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屋外に階段昇降機を設置する際の注意点は? 屋内用との違いや屋外用の特徴を解説投稿日:2023.04.26 更新日:2023.04.26

階段昇降機は屋内の階段に設置されるものと思われがちですが、玄関の外に階段がある住宅で足の不自由な方や足腰が弱った方が出入りしやすくなるよう、屋外に階段昇降機を設置するケースもあります。屋外は屋内と設置環境も異なることから、階段昇降機の設置時もいくつかの注意が必要です。そこで今回は、屋外に階段昇降機を設置する場合の注意点や屋外用階段昇降機の特徴などについて解説します。

屋外に階段昇降機を設置する際の注意点

階段昇降機は屋外の階段や段差に設置して使用されることもあります。屋内とは異なる設置条件となることから、屋外に階段昇降機を設置するには以下に挙げる点に注意が必要です。

風雨にさらされる

屋外は、当然ながら風雨にさらされる可能性がある環境です。たとえ屋根がある場所であっても、強風の際は風によって雨が入り込んでしまうこともあります。砂やホコリが舞い上がることもあるので、階段昇降にとって屋外は決して良い環境ではありません。 階段昇降機は精密機械なので、雨水やほこりにさらされることによって故障のリスクも高くなってしまいます。もし屋内用の階段昇降機を屋外に設置して故障した場合は、メーカー保証期間内であっても保証対象外となる点に注意しましょう。

設置スペースが狭い

階段昇降機を設置するにはある程度のスペースが必要ですが、屋外の階段は屋内ほどスペースに余裕がないケースが多いものです。階段昇降機の本体は決して小さいサイズではないので、屋外の スペースに設置すると階段の上り下りに支障をきたすことが考えられる点にも注意しましょう。

いたずらされる可能性がある

屋内とは異なり、屋外の階段は場所によっては誰でも出入りできる可能性があります。階段昇降機が設置してある場所に第三者が入り込んで、勝手に作動させるなどのいたずらの被害に遭うことも予想されます。 正しい使用方法を知らずにいたずらで階段昇降機を操作すると思わぬ事故などのトラブルの原因となるため、屋外に設置する階段昇降機にはいたずら防止策も必要です。

屋根があっても外に設置するなら屋外用を選ぼう

階段昇降機は室内の階段に設置する屋内用と、屋外の階段にも設置できる屋外用の2種類があります。そもそも屋内用の階段昇降機は屋外での設置を考慮していないため、少しの雨でも故障することもあるので、屋外に設置する階段昇降機には屋外用を選びましょう。 屋外でも屋根がある場所は雨が当たりにくいとしても、前述したように風によって雨が入り込んで濡れることが考えられます。階段昇降機の設置を検討しているスペースで少しでも雨に濡れたことがある場合は、必ず屋外用を選ぶことをおすすめします。

屋外用と屋内用の階段昇降機の違いとは?

同じ階段昇降機でも、屋内用と屋外用にはいくつかの違いがあります。大きく異なるのは、使用される素材と金額です。屋内用の階段昇降機には木製の椅子が使用されることがありますが、屋外用では雨や雪に濡れることが考えられるため、耐久性と防水性の高いビニールレザーが 使用されていることが多い点が大きな違いです。 また、設置環境の厳しい屋外に設置される階段昇降機は、駆動部分などにも耐久性と防水性が必要です。日光にさらされる時間も長いため、紫外線対策としてレールに紫外線を防止する塗料を使用することもあります。そのため、屋外用の階段昇降機は防水・紫外線対策が不要である屋内用よりも価格が高くなります。

屋外用階段昇降機の特徴

屋外用の階段昇降機は、設置環境に合わせた屋内用にはない特徴を備えています。具体的にどのような特徴があるのか、解説していきましょう。

風雨に強い素材と設計

風雨にさらされる環境に設置するため、屋外用の階段昇降機は風雨に強い素材と設計です。前述の通り、耐久性と防水性を高めたビニールレザーのような素材を椅子の部分に使用するほか、椅子とレール部分には防滴構造も施しています。メーカーによっては、モーターを搭載した駆動部分を二重構造にすることで防水性を高めたり、使用しないときに本体を雨風から守る保護カバーが付属されていたりします。

場所を取らないコンパクト設計

屋外の階段昇降機設置スペースは屋内より余裕がない場合が多いので、屋外用の階段昇降機はコンパクトな設計になっているタイプが多くあります。椅子の部分が階dなに大きくせり出していて上り下りがしづらいときは、椅子を折りたためるタイプを設置すると階段を使用する人にとっても邪魔になりにくく、スムーズに上り下りが可能です。

誤作動防止機能

屋外に設置した階段昇降機は、誰でも触れられる場所にあると勝手に作動させられるなどいたずらの被害に遭うこともあります。子供が誤って手を触れて作動してしまう危険もあるため、いたずらや誤作動を防止するための誤作動防止機能も搭載されています。マスターキーがなければ作動しない設計になっているモデルは、使用しないときにマスターキーを抜いておくだけで操作できない仕組みなので、いたずらや誤作動を防止するには有効です。

まとめ

玄関から出た後に段差が多く外出しづらい方でも、階段昇降機があれば楽に上り下りが可能です。屋外に階段昇降機の設置をするには、屋内とは異なる設置環境や適合機種も含め、屋外ならではの特徴をよく把握してから検討しましょう。

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