階段昇降機とは?メリットと選び方のポイント投稿日:2020.02.26 更新日:2022.06.07
この記事では、階段昇降機の導入によって得られるメリットと選び方について解説します。
目次
階段昇降機とは?
階段昇降機やホームエレベーターは、高齢の方や足が不自由な方など、階段での昇降が困難な人の生活の質を向上させることを目的として導入されます。
少しの段差であれば、より手軽な段差昇降機の設置も有効な方法です。
階段昇降機のメリット・デメリット
階段昇降機は、階段を安全かつ容易に昇降できるリフトです。人を乗せた器具が階段の壁に沿って傾斜をスライドして移動する仕組みです。
階段昇降機のメリットは、設置が容易であること。
建物に手を加えることなく、ほとんどの階段に設置できます。そのため「加齢などで階段の昇降が難しくなったが、今の家で過ごしたい」といったニーズにも対応可能です。
設置にかかる費用も安価であり、設置のハードルは低いと考えて良いでしょう。
一方で、イス式の階段昇降機は、車いすごと階を移動することはできません。
一度車いすを降りて昇降機のイスに乗る必要があります。
また、モノを同時に運ぶことも難しいため、介護者や介助者が別に運ぶことになるでしょう。
階段昇降機の設置により、階段のスペースが狭くなることも想定されます。
尺モジュール(柱間の距離が短めの設計)で建設した家や、居住スペースの確保を重視して設計した家は、階段の幅が狭い傾向があるので注意しましょう。
階段昇降機の選び方
階段昇降機にはいくつかの形式やタイプ、サイズがあります。
それぞれ特徴が異なるため、設置場所や用途を明確にしたうえで選ぶことが大切です。ここでは、階段昇降機を選ぶ際に注意すべきポイントを解説します。
可搬型か設置型か
階段昇降機には可搬型と設置型があります。
可搬型の特徴は場所を選ばず使えることです。そのため、1台の階段昇降機を複数の階段で利用したいケースに適しています。
一方で、可搬型は利用者ひとりでは使えず、可搬型階段昇降機安全指導員の認定を受けている人物が操作する必要があります。
設置型の特徴は誰でも安全に利用できることです。
自宅など、階段昇降機を使いたい場所が限定されているケースに適しています。操作にあたって必要な資格や認定はなく、利用者がひとりで操作することも可能です。
一方で、設置にあたっては建築基準法第6条(建築物の建築等に関する申請及び確認)に関する申請が必要な場合があります。
設置を希望する建物が基準を満たしていることが条件となるため、事前の確認が必要不可欠です。
イス式か車いす用か
階段昇降機を利用するのは、主に足が不自由な方や、自力で階段を昇り降りすると足腰に過大な負担がかかってしまう方です。
平坦なスペースでは車いすを利用している人も多いでしょう。
イス式の階段昇降機は車いすのままでは乗れません。
階段は距離にするとそれほど長くないことがほとんどですが、傾斜の移動は体に負担がかかることであり、利用時の快適性は重視すべき要素です。
体形に合わない階段昇降機は使い心地が悪いだけでなく、安全面にも懸念があります。
製品の選定にあたっては、利用者の体形に合うものを選ぶことが大切です。
直線タイプか曲線タイプか
一般的な住宅における階段には、直線階段や曲がり階段、U字型階段などがあります。
基本的に、国産の階段昇降機は直線階段に設置することを想定して製造されており、途中でカーブがある階段や踊り場がある階段には適していません。
このような場合は曲線の階段に対応する外国製の製品を選ぶ必要があります。
留意点は、外国人の体形に合わせて作られていること、国産の製品と比較して故障や劣化による修理や部品交換に時間を要することです。
もちろん外国製であっても、数ある階段昇降機の中から利用者の体形に合うものを探すことで快適に利用できます。
長く安心して使うためには、アフターサービスがしっかりしている業者を選ぶことも大切です。
設置スペースに適したサイズ
階段昇降機の設置には、特別なスペースを確保する必要がないことがほとんどです。
一方、既存のスペースを利用するため、階段として使えるスペースは狭くなります。
階段昇降機を設置することで極端にスペースが狭くなると、介護者や介助者、家族の動きが制限され、不自由を感じることもあります。
特に日本の住宅の階段は幅が狭いことが多いため、階段昇降機を設置した場合にどれだけ動きが制限されるかシミュレーションすることが大切です。
最近では背もたれや座面を薄くしたスリムなタイプも出てきており、このような問題は軽減されつつあります。
インテリアに合うデザインのものを選べば、視覚的なゆとりも生み出せるでしょう。
階段昇降機はレンタルすれば安価で導入できる
階段昇降機を設置したくても、導入費用の負担や利用しなくなった際のことを考えると踏み切れないというケースも少なくありません。
その場合はレンタルを検討するのもおすすめです。
ホームエレベーターよりも安いとはいえ、階段昇降機の設置にはまとまった費用が必要になります。
レンタルであれば月々で利用料を支払うため、初期費用は大幅に軽減できるでしょう。
また、利用しなくなった場合は撤去することでサービスを停止できます。
このようなメリットがある反面、利用期間が長くなるほど費用がかかるというデメリットもあります。
想定される利用期間に応じて検討しましょう。
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階段昇降機は状況に適した製品選びと安全性の確保が重要です。
リフテックは長年の経験と確かな技術をもとに福祉のトータルサポートを行っています。
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アフターサポートも充実しており、複数のサポートプランから適したプランを選ぶことで安心して長く利用できます。
階段昇降機の設置を検討している場合は、ぜひご相談ください。