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階段を降りるときの補助の仕方は? 高齢者や足腰が弱い方をサポートするポイントを解説投稿日:2023.06.01 更新日:2023.06.06

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足腰に何らかの問題を抱えていたり、加齢によって足腰が弱くなっていたりする方は、自宅の階段を昇り降りするだけでも一苦労ではないでしょうか。車椅子を利用している場合は、介助が不可欠となります。そこで今回は、階段を降りるときと車椅子を利用しているときそれぞれのケースで、高齢者や足腰が弱い方をサポートする補助のポイントを解説します。

 

 

 

階段を降りる場合の補助のポイント

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足腰が弱い方や高齢者、歩くことが難しい方にとって、階段を降りることは転倒や転落のリスクが大きく危険を伴います。慣れている自宅の階段であっても、大ケガにつながる可能性もあるため、安全に階段を降りるには補助が必要です。そこでまずは、補助をする側と受ける側のポイントを解説します。

 

被補助者は片手で手すりを持つ

階段を降りる際は、少しバランスが崩れただけで転落の危険があります。前のめりになりすぎないよう、補助を受ける方が階段を降りるときは、必ず片手で手すりを持ちましょう。その上で、ゆっくりと時間をかけて1段ずつ階段を降ります。

 

補助者は一段下の斜め前に立つ

補助をする方は、被補助者から見て斜めの位置の1段下に立ちましょう。こうすることで被補助者がバランスを崩して転落することを防げる上、下段で支えてくれる人がいることで階段を降りるときに感じやすい恐怖感を和らげ、被補助者に安心感を与えられます。

 

補助者は斜めの位置に立ってから被補助者の脇や腰に手をかけ、一緒に1段ずつ降りていきます。薄暗い階段を降りる、または被補助者の視力が落ちていると、足元が見えづらく階段を踏み外す可能性もあるので、補助者は被補助者の足が階段に降りた際に足全体がきちんと階段に付いているかもチェックしましょう。

 

補助者は足を前後に開き踏ん張る

補助者は、しっかりと支えになっていないと被補助者が階段を踏み外したときに支えられなくなるだけではなく、補助者自身も一緒に転落してしまう危険性があります。そのため、補助者は被補助者に寄り添いながら、万が一に備えて踏ん張れるように、足を前後に開いて補助を行いましょう。

 

二歩で一段降りる

通常、階段は片足で1段ずつ降ります。しかし、足腰が悪い方や不自由な方で同じように階段を降りることは危険です。補助者と一緒に、急がずに1段降りたら同じ段に一度両足で立つ、を繰り返して2歩で1段降りるよう心がけましょう。

 

一歩ずつサポートしながらゆっくりと

補助者がいても、被補助者はすぐにスムーズに階段を降りられるわけではありません。補助者はあくまでもサポートをする立場なので、1歩ずつサポートをしながらゆっくりと階段を降りてもらうことが重要です。

 

被補助者が足を出す順番を知ろう

足腰に問題がない方は、階段を降りるときに足を降ろす順番は特に気にしていないかもしれません。しかし、階段では上にある方の足に常に重心がかかります。つまり、階段を上る際は最初に段を上がる1歩目の足へ負担がかかりますが、その反対に階段を降りる際は後から着地する方の足へ負担がかかるのです。

 

このような理由から、被補助者のどちらかの足にマヒや痛みがある場合は健康な方の足を支えにして、悪い方の足から降ろすこともポイントです。

 

階段を車椅子ごと降ろす場合の補助のポイント

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ここまでご紹介したのは補助者の介助があればある程度階段を降りられる方のケースですが、車椅子を利用している方が階段から降りるには、車椅子ごと降ろす必要があります。車椅子ごと階段から降りる際は、当然ながら補助のポイントはまったく異なるものとなります。

 

補助者は2~4人で補助する

介助があればゆっくりでも階段を降りられる方の補助は1対1でも問題ありませんが、重量のある車椅子ごと降ろすには補助者1人のみではまず不可能です。車椅子が傾くと転倒のリスクが高まるため、必ず2名以上で補助しましょう。2名または4名で車椅子の前後左右を囲むように車椅子を持ち上げて、階段を降ります。

 

階段に対して後ろ向きに降ろす

車椅子ごと階段から降りる際は、車椅子を階段に対して後ろ向きにして降ろすのが基本です。後ろ向きにすることで重心が安定し、より安全に降ろせます。車椅子の前輪をティッピングレバーで浮かせてから、後輪を階段の角に押し付けるように段差に添わせてゆっくりと降ろしましょう。

 

自宅の階段の昇り降りは階段昇降機が安全

足腰が弱い方や足な不自由な方は補助者がいれば比較的安全に階段を昇り降りできますが、万が一の転倒や転落による事故のリスクをゼロにはできません。また、階段の昇り降りが難しい場合、被補助者1人のみでは上階との行き来ができなくなってしまいます。

被補助者1人でも安全に階段を昇り降りするためにおすすめしたいのが、階段昇降機の利用です。自宅の階段にも後付けが可能で、1人のみでの利用ができるので補助者の負担も減らせるメリットがあります。

階段の昇り降りに苦労している方や車椅子を利用している方は、介助の負担や階段からの転落のリスクを減らすためにも、自宅の階段に階段昇降機の取り付けを検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

階段を降りるときに補助が必要な場合、転落によるケガなどのリスクが高まるほか、補助者の負担が大きくなってしまうため、正しい方法で補助を行うことが必要です。1人でもより安全に階段を昇り降りするためには、階段昇降機を使用してみましょう。

 

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