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福祉用具とは? 主な用途や種類、利用方法をわかりやすく解説投稿日:2024.05.16 更新日:2024.05.16

福祉用具は、介護が必要な方の生活をサポートすることを目的に製造されたものです。福祉用具を活用することで、要介護者の生活上の負担を軽減し、QOLの向上を目指せます。

 

本記事では、福祉用具の概要や主な種類、利用方法について解説します。

 

福祉用具とは支援や介護が必要な方の生活をサポートする用具のこと

福祉用具と介護用品の違い

福祉用具とは、日常生活で何らかの支援や介護を必要とする方のために開発・製造された用具の総称です。例えば、高齢で身体機能が衰えている方や、心身に何らかの問題を抱えている方は、体を自由に動かすことが難しく、日常生活に支障を来しているケースも少なくありません。

 

福祉用具は、このように自立することが難しい方の生活を支援し、本人はもちろん、その支援・介護を行う方の負担を減らすことを目的としています。

 

また、福祉用具の中にはリハビリに役立つものもあり、身体機能回復の一助として活用されます。

 

介護用品との違い

 

福祉用具と介護用品は混同されがちですが、用途に違いがあります。福祉用具は支援や介護が必要な方の生活をサポートしたり、リハビリに使ったりする機器や器具のことです。

 

一方の介護用品も、介護が必要な方の生活を支援するものという位置づけは同じですが、消耗品や衛生用品も含まれます。おむつやおしりふき、食事の際に使用する食べこぼし防止エプロン、排泄で布団が汚れないように使用する防水シーツなどが一例です。

 

もちろん介護に必要な機器や器具も介護用品に含まれるため、福祉用具は介護用品の一種とみなされています。

 

福祉用具の主な種類

 

福祉用具には複数の種類があり、それぞれ用途や利用シーンが異なります。ここでは主な福祉用具の種類をまとめました。

 

車いす

 

車いすは、足や体幹などに問題がある方や、高齢で足腰が弱っている方の移動を補助するための福祉用具です。椅子に大きな車輪が付いており、ハンドリムを回転させると前進・後退・旋回などの動作を行えます。

 

なお、自分でハンドリムを回す手動タイプの他、電気で走行できる電動タイプがあります。

 

介護ベッド

 

介護ベッドとは、背中や足の部分の角度や、床板の高さなどを調節できる機能を搭載したベッドで、正式名称を特殊寝台と言います。

 

手元のリモコンで各々の角度を自在に調整できるため、一人でも楽な姿勢を取ったり、ベッドに横たわったまま上体を起こしたりすることができます。

 

床ずれ防止用具

 

床ずれ防止用具とは、名前のとおり、長期間同じ姿勢で寝ることによって発生する床ずれを防ぐための用具です。

 

具体的な構造は製品によって異なりますが、一般的にはマットレスの内部に搭載したエアセル(空気の筒)に空気を送り込み、膨張と収縮を繰り返すことによって身体にかかる負荷を軽減する仕組みになっています。

 

歩行器

 

歩行器とは、下肢の問題や衰えによって歩くのが難しい方の歩行を支援する用具です。フレームごと持ち上げて前へ置くことを繰り返して移動するタイプと、フレームの前側2脚もしくは4脚にキャスターが付いているタイプの大きく2種類があります。

 

入浴補助用具

 

入浴補助用具とは、支援や介護が必要な方が入浴するときの動作をサポートする用具の総称です。

 

例えば、浴槽に出入りする際に使う手すりやバスボード、浴室内で使用するシャワーベンチ、滑りにくいすのこなどがこれに該当します。

 

階段昇降機

 

階段昇降機とは、足腰に問題がある方や、弱っている方が階段を上り下りする際に使う用具のことです。一般的には椅子の形状をしていて、階段の脇に取り付けたレールに沿って電動で昇降する仕組みになっています。

 

なお、車いす専用のタイプもあり、そちらは椅子の代わりに柵付きの台が取り付けられていて、車いすごと階段を上り下りすることが可能です。一般家庭では階段幅が足りないことが多いため、設置できないことがほとんどで、公共施設で見かけるタイプです。

 

上記で紹介したもの以外にも、スロープや体位変換器、自動排泄処理装置、認知症老人徘徊感知機器など、さまざまな福祉用具があります。

 

福祉用具の利用方法

 

福祉用具の利用方法は、大きく分けてレンタルと購入の2種類があります。

 

レンタル

 

レンタルは毎月一定のレンタル料を支払って用具を利用する方法です。車いすや介護ベッドなどは一般的に高額なので、まとまったお金を用意できない場合はレンタルを利用するのがおすすめです。

 

レンタル料はレンタル先の業者や用具の種類によって異なりますが、月額数千円からレンタルできるものが多いとされます。

 

なお、介護保険の適用対象になっている用具をレンタルする場合、福祉用具貸与制度を利用することでレンタル料の自己負担分を軽減することができます。利用者の自己負担は原則1割(所得が一定以上ある場合は2割または3割)となっており、例えばレンタル費用が月額1万円の車いすを利用する場合、介護保険を利用すれば月額1,000円で使用可能となります(※)。

 

ただし、介護保険を利用できるかどうかは要介護度によって異なります。また、保険適用の対象となる用具も限られているので、介護保険を利用して福祉用具をレンタルしたい場合は担当のケアマネージャーか地域包括支援センターに相談してみましょう。

 

※参考:厚生労働省.「介護保険における福祉用具」P1.https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000876007.pdf,(2024-04-01).

 

購入

 

購入は、福祉用具を買い取って利用する方法です。レンタルに比べると費用の負担は大きくなりますが、支払いを終えれば自分の所有物になるため、気兼ねなく使えるところが利点です。

 

なお、福祉用具の購入に関しても、介護保険の特定福祉用具販売制度を利用すれば購入費用の一部を支給してもらえます。自己負担割合分は所得に応じて1~3割となっており、基本的に利用者が一度全額支払った後に、後日償還される仕組みになっています(※)。

 

介護保険を利用した購入についても、レンタル同様、対象となる用具は限定されているのであらかじめ注意が必要です。

 

※参考:厚生労働省.「介護保険における福祉用具」P1.https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000876007.pdf,(2024-04-01).

 

福祉用具を活用すれば支援・介護が必要な方の生活を豊かにできる

 

福祉用具とは、日常生活で何らかの支援や介護を必要とする方のために開発・製造された用具を総称したものです。

 

福祉用具を利用すれば、支援や介護が必要な方の生活やリハビリを支援することができます。また、福祉用具にはさまざまな種類があるので、支援や介護が必要な方の状態や利用シーンに応じた用具をレンタルまたは購入することを検討してみましょう。

 

株式会社リフテックでは、足腰が弱っている方や身体的な問題を抱えている方向けに階段昇降機のレンタルや販売を行っています。階段昇降機は設置工事等が必要ですが、長年培ってきた経験と確かな技術により、設置からメンテナンスまでしっかり対応します。

 

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