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高齢者が階段を上れない原因とは?予防と対処法までご紹介投稿日:2024.02.02 更新日:2024.02.02

高齢者の方で階段を上れず、生活に支障が出ている場合もあるのではないでしょうか。この問題に対処するには、階段が上れない原因について把握することが大切です。

本記事では、高齢者が階段を上れない主な原因と予防策、上れなくなったときの対処法について解説していきます。

 

高齢者が階段を上れない原因

高齢者が階段を上れない原因

高齢者が階段を上れない主な原因には、ロコモティブシンドローム(ロコモ)と階段イップスの2つが挙げられます。ここからはそれぞれの原因について解説していきます。

 

ロコモティブシンドローム(ロコモ)

高齢者が階段を上れない原因は、ロコモ(運動器症候群:ロコモティブシンドローム)である可能性があります。ロコモとは、骨や関節、筋肉といった運動器の障害により骨折・転倒しやすくなり、要介護になるリスクの高い状態のことです(※)。運動器とは、体を動かすために必要な組織や器官を指します。

ロコモの一つに、関節痛の出る変形性関節症や筋肉の減少を伴うサルコペニアなどがあり、発症すると階段を上れなくなったり上るのがつらく感じたりします。特に階段の昇降は平地の歩行と比べて膝への負荷が大きく、運動器の衰えの影響を受けやすいです。

※参考:e-ヘルスネット.「ロコモ度テスト」.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-21-07.html,(参照2024-01-16).

 

階段イップス

高齢者が階段を上れなくなるもう一つの原因が、階段イップスです。階段イップスは自身の意思にかかわらず勝手に動いてしまう不随意運動(ジストニア)の一種であり、誤った運動を脳が記憶してしまうことが原因とされています。階段イップスになると階段を上り下りする動作が困難になったり、階段を前にすると怖さを感じたりするでしょう。

なぜ階段イップスになってしまったのかを特定するのは難しいですが、心理的な要因も大きいとされています。例えば、階段でつまずいたり足を踏み外したりした経験がトラウマとなり、階段に対する恐怖心が刷り込まれる場合も考えられます。

 

ロコモの予防法と階段イップスの克服法

高齢者が階段を上れないという状況を防ぐには、ロコモの予防と階段イップスを克服することが有効です。

ロコモの予防には、運動習慣を身に付けることと、筋肉や骨を強くする食事が重要とされています。運動により筋肉の衰えを抑制し、バランスの取れた食事をとることで筋肉と骨を維持できます。推奨されている運動は、バランス能力と筋力を付ける片脚立ちやスクワットなどです。

食事では、炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素をバランス良く摂取するのが重要です。特にタンパク質とカルシウムは筋肉と骨への影響の大きい栄養素なので、不足しないように摂取しましょう。

また階段イップスを克服するには、心理的な要因を取り除くことがポイントです。まずは階段によって嫌な思いや怖い経験をしたことがないかを振り返ってみてください。過去の経験の振り返りによって、なぜ苦手意識があるのかを理解しましょう。

心当たりがあれば、順番に対処方法を考えていきます。例えば階段でつまずいたことで恐怖心があるのなら、手すりを持ってしっかり足を上げるというようなものです。対処方法を考えることで安心感が得られ、階段イップスの克服につながります。

 

高齢者が階段を上れなくなったときの対処法

前述した階段イップスの克服の他に、高齢者が階段を上れなくなったときの対処法としては主に以下の3つがあります。

  • 手すりの利用
  • 階段昇降機の設置
  • ホームエレベーターの設置

高齢者の運動能力や住居環境、予算によって適切な対処法は変わるので、それぞれの特徴を把握して適したものを検討しましょう。

 

1. 手すりの利用

階段の上り下りがつらいときは、手すりを利用するのが手軽にできる対処法です。手すりに体重をかけ、ゆっくりと1段ずつ上ることで、膝に掛かる負荷を軽減できます。痛みが少ない方の膝から踏み出すように上り下りするのを意識しましょう。家に手すりがない場合は、リフォームで後付けも可能です。

 

2. 階段昇降機の設置

階段昇降機とは、階段側壁に設置したレールといすで、階段の上り降りをサポートする設備のことです。階段昇降機を設置すれば、いすに座って操作するだけで階段を上れるようになり、他者による介助を必要としません。さまざまなタイプの階段に後付けできるので、家の内外問わず設置が可能です。

 

3. ホームエレベーターの設置

ホームエレベーターは、家に設置するエレベーターです。ホームエレベーターを導入すると、階段を使わずにスムーズに上下階に移動できるようになります。荷物の運搬が楽になったり車椅子での移動ができたりとさまざまなメリットがあります。

一方で、ホームエレベーターは導入費用の高さがデメリットです。ホームエレベーターは製品代金と工事費だけで数百万円は掛かることが多いでしょう。ホームエレベーターの設置に併せてリフォームが必要であればさらに費用が掛かります。

 

設置自由度の高い階段昇降機の設置がおすすめ

階段昇降機は多様な階段へ対応でき、設置しやすい設備です。屋内だけでなく、屋外にある玄関へ続く階段への設置もできます。曲線状の階段にも対応可能です。

ホームエレベーターよりも費用が抑えられ、リユース品やレンタルでの利用も可能なため、予算に合わせて導入できます。また、手すりだけだと階段を上り下りできない方も、階段昇降機であればいすに座るだけで済むので対応が可能です。

 

階段を上れない高齢者の方は階段昇降機の導入を検討しよう

高齢者が階段を上れない主な原因の一つであるロコモは、運動習慣の定着とバランスの良い食事によって予防ができます。もう一つの原因として挙げられる階段イップスについては、過去の経験による脳の誤認を解くことが克服のポイントです。克服には、階段にまつわる不安を払拭できるような対策を立てる必要があります。

階段が上れずに日常生活に支障がある場合は、手すりや階段昇降機、ホームエレベーターの設置を検討しましょう。

手すりだけでは階段を上れない高齢者には、費用面、設備面での設置ハードルの低い階段昇降機がおすすめです。株式会社リフテックでは、さまざまな階段昇降機を取り揃えているので、興味のある方はお気軽にご相談ください。

階段昇降機のことならリフテックにお任せください。

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