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家庭内事故を防ぐために階段昇降機の早めの導入を投稿日:2020.02.12 更新日:2021.06.01

階段昇降機・段差解消機の専門業者が、みなさまの疑問にお答えするリフテックなるほどコラム。
今日のテーマは「高齢者の家庭内事故 」です。

今回は、東京消防庁管内で起こった日常生活事故の統計(平成30 年)と家庭内事故に関する消費者庁の発表(平成29 年)をもとに高齢者の家庭内事故の現状や 原因 をまとめます 。

 

転倒・転落による家庭内事故が多く発生

「家庭内事故とは 」 、調理中の火傷や階段での転落など、家庭で起こる不慮の事故のことを指します。東京消防庁管内では、交通事故以外の日常生活事故で救急搬送された14 万 4 千人のうち、半数以上が65 歳以上の方 だったそうです 。(平成 30 年)

高齢者の日常生活事故のうち、約81% が転倒(ころぶ)事故約10% が転落(落ちる)事故、高齢者の転倒・転落事故は、ともに半数以上が家などの「 居住場所 」 で起こっており 、転落事故の発生場所の第一位は「階段」でした。

※東京消防庁 HP より引用
高齢者の「落ちる」事故の事故原因上位5 つ(平成 30 年中)

  事故発生場所 事故発生場所
1位 階段 3,349人
2位 ベッド 1,075人
3位 椅子 460人
4位 脚立・踏み台・足場 400人
5位 エスカレーター 254人

 

高齢者の家庭内事故の原因

高齢者の家庭内事故が多い原因につい て消費者庁は次のような考察を発表し、注意を呼び掛けています。(平成 29 年)

原因①
加齢や病気により視力、筋力、平衡感覚、反射神経などが低下し、脚を上げづらくなる、バランスを崩しやすくなる、とっさのことへの反応が遅れるなどの影響が出てくるため 。

原因②
実際の身体機能と本人の自己認識にずれがあり 、できると思ってとった行動が実際にはうまくできないことがあるため。

原因③
加齢により、住居の階段や床、段差、照明などの設備が本人にとって不適切なものになっているため。

 

高齢者の転落事故は大きな怪我につながりやすい

高齢者の転倒・転落事故は、打撲やすり傷以上の大きな怪我につながることも多くあります。
東京消防庁管内の統計では、転倒・転落事故で救急搬送された高齢者のうち約 4 割が入院を必要とする「中等症」であった入院を必要とする「中等症」であったことが分かりました。

【転落事故の具体例転落事故の具体例】】※消費者庁News Releaseより引用

夜中に自宅の階段を上る途中で足がもつれて、1m程度階下に転落し、頭部を打撲した。
医療機関の検査の結果、顔の左部分を骨折しており入院となった (71 歳男性)

両手に物を持って階段を上っていたが、途中で階段から5~6段転落した。
医療機関に搬送され、外傷性くも膜下出血にて経過観察入院となった(75 歳女性)

 

まとめ

65歳以上の高齢者は、身体機能の低下とそれに対する自己認識のずれ、住宅設備が適切でなくなることなどにより、家庭内事故のリスクが高まります。高齢者の転落事故が最も起こりやすいのは階段であり、入院を必要とする大きな怪我につながるケースも多いため、階段昇降機の早めの導入をおすすめします。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

参考
「救急搬送データからみる高齢者の事故 」(東京消防庁ホームページ)
「ご家族など身近な方で高齢者の事故を防止しましょう! 」(消費者庁 News Release)

※内容は2020 年2月現在のものです。
※製品の特徴や使用法などは、複数メーカー、複数機種の製品について包括的にまとめています。

 

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