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階段昇降機の設置に必要な幅は? 設置条件や幅が狭い場合の選び方を解説投稿日:2025.01.30 更新日:2025.01.30

階段昇降機を設置すれば、身体が不自由な方もスムーズに階段の昇り降りができるようになります。


階段昇降機には直線型と曲線型があり、それぞれ必要となる階段の幅は異なります。また階段昇降機は全ての階段に対応しているわけではありません。階段昇降機を設置するためには、階段の幅や電源・コンセントの有無などの条件を満たす必要があります。


本記事では、階段昇降機の設置に必要な幅について解説します。設置条件や選び方も紹介しているので、参考にしてください。


階段昇降機を設置するための条件


階段昇降機を設置するための条件

階段昇降機は一般的な家屋であれば、基本的に設置が可能です。しかし、階段周辺の条件によっては設置できない場合があります。


まずは、階段昇降機を設置するための条件を確認しておきましょう。


階段の幅


階段昇降機を設置する際に重要なのが、階段の幅です。設置の可否を決める条件なので、階段の幅を測ることから始めましょう。


一般的には、直線型の場合は階段の幅が75cm以上、曲線型では80cm以上あれば、階段昇降機を設置できます。ただし、古い住宅や特殊な間取りの住宅では、十分な幅が確保されていないケースがあるため注意が必要です。


階段の幅が狭すぎる場合は、希望する階段昇降機を設置できない可能性があります。まずは業者に相談して、現地調査を依頼しましょう。


コンセントの有無


階段昇降機の設置を検討している場合は、コンセントの有無を確認してください。階段昇降機はバッテリーで動く電化製品のため、階段の近くに充電用のコンセントが必要です。


階段の周辺に一般家庭用の100Vのコンセントがあれば、そのまま利用できます。しかし、コンセントがない場合は、電気工事を行って新たに設置しなければなりません。


また一般家庭に設置されているコンセントは交流のため、階段昇降機で使用する直流に変換するための機器も設置する必要があります。


収納スペース


階段昇降機は、使用していないときでも一定のスペースを必要とします。


一般的なサイズの製品は、椅子を折りたたんだ状態でも壁から30~40cmほど出っ張りが生じます。そのため、階段の幅が狭い住宅では、階段を使用する際の支障にならないかを考慮しましょう。


なお、通常は階段の昇り口や降り口に階段昇降機を停止させますが、スペースが確保できない場合はレールを延長することで離れた場所での停止も可能です。


階段の形状や周辺の状況に合わせて、適切な収納スペースを選んでください。


角度


階段昇降機は、機種によって対応できる角度(階段の傾斜)が異なります。階段の角度が急すぎる場合や緩やかすぎる場合は、階段昇降機を設置できない可能性があるため、注意が必要です。


自宅に階段昇降機を設置できるかどうかを知りたいときは、業者に現地調査を依頼しましょう。


公道との境界線(屋外の場合)


屋外に階段昇降機を設置する場合は、設置場所と公道との境界線に注意しなければなりません。


多くの住宅では、玄関前の階段が公道に面しています。階段の1段目から公道との境界線までのスペースが狭いと、公道にはみ出してしまうため階段昇降機の設置が困難です。基本的に公道の安全確保を優先しなければならず、階段昇降機が公道にはみ出さないよう設計する必要があります。


業者に図面を作成してもらい、十分な検討を行ってください。


階段昇降機を設置する際の注意点


先述のように、階段の幅が75~80cm以上あれば階段昇降機を設置できますが、背の高い方方などは、階段昇降機を使用するときに膝が当たることになり、身体に負担がかかるでしょう。


また階段の幅が十分であっても、手すりの位置や形状によっては設置が困難な場合もあります。必要に応じて、手すりの撤去や位置の変更も検討してください。


幅が狭い場合の階段昇降機の選び方


階段の幅が狭い場合、設置できる階段昇降機が限られます。適切に使用するためには、設置する前に機種の特徴を十分に理解してから選ぶことが重要です。


  • 直線型か曲線型かを選ぶ

  • 十分なスペースが取れるサイズで選ぶ

直線型か曲線型かを選ぶ


階段昇降機は、階段の形状に合う機種を選ぶ必要があります。


丸太を上から下まで通せるような直線状の階段であれば、直線型の設置が可能です。一方で、階段が曲がっている場合や、直線状であっても踊り場がある場合などは、曲線型が適しています。


階段の形状を把握して適切な機種を選びましょう。


十分な通行スペースが取れる機種を選ぶ


幅が狭い階段に階段昇降機を設置する場合は、十分な通行スペースを確保できる機種選びが重要です。


日本では住宅の階段の幅は狭い傾向にあるため、階段昇降機を設置することで介護者や家族の動きが制限される可能性があります。スペースに制約がある場合は、コンパクトタイプの機種も検討しましょう。


ただし、コンパクトタイプの機種であっても、柱などの障害物があれば階段昇降機を使用できないこともあります。必要に応じて階段やその周辺のリフォームも検討すると良いでしょう。


階段昇降機の設置はリフテックへご相談ください


階段昇降機は一般的に直線階段で75cm以上、曲線階段で80cm以上の幅があれば設置できます。


ただし、階段昇降機の設置条件に関わるのは階段の幅だけはありません。そのため、周辺の状況によっては、一般的なサイズの機種を設置できない可能性があります。設置が困難であれば、コンパクトタイプの機種もおすすめです。


また屋外に階段昇降機を設置する場合は、公道との境界線からはみ出さないように設計する必要があります。まずは業者に相談して、十分な設置スペースを確保できるかを調査してもらいましょう。


株式会社リフテックでは、直線型・曲線型のそれぞれに対応した階段昇降機を取り扱っています。またリースやレンタルにも対応可能です。階段昇降機の設置を検討している方は、ぜひご相談ください。


https://liftec.jp

この記事の監修者:沖野 進亮
リフテック創業時から階段昇降機に携わり、18年目。5,000件以上の階段昇降機に関するお問い合わせや、1,300件以上の階段昇降機の設置を対応。

階段昇降機のことならリフテックにお任せください。

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