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車椅子で階段を上る方法を場面別に紹介!便利な階段昇降機についても解説投稿日:2024.07.01 更新日:2024.07.01

車椅子を利用する方にとって、階段は大きな障害の一つです。基本的に、階段を上るためには介助者や周囲の方の手を借りなければなりません。

そこで、本記事では車椅子で階段を上る方法や介助の仕方、便利な階段昇降機について紹介します。

 

車椅子で階段を上る方法

車椅子は、歩行が困難な方でも平地で移動できるようになる便利な道具です。しかし段差や階段を利用した移動は難しく、介助者の手を借りる必要があります。ここでは、車椅子で階段を上る方法を、介助者の有無に分けて紹介します。

 

車椅子使用者のみで階段を上る場合

車椅子使用者だけで階段を上るのは転倒の恐れがあるため、基本的には避けましょう。階段でない場合でも、1cm以上の高さのある段差は、前輪が引っかかってしまう可能性があるといわれています。

 

使用している車椅子が電動であっても同様です。電動車椅子は、手動の車椅子と比較すると機動力があるため、多少の段差であれば乗り越えられます。しかし階段を上がるのは難しいため、数段の階段であっても無理をせず周囲の助けを借りるようにしましょう。自力での移動が難しいと感じた場合には、スロープを用意してもらったり、持ち運び可能なレンタルスロープを使用したりするのも選択肢の一つです。

 

ただし、スロープを上る際にも注意が必要で、重心を後ろにかけ過ぎるとバランスを崩し、転倒してしまう恐れがあります。車椅子使用者のみでスロープを上る際には、上半身を前に傾け、重心を前に保って上るようにしましょう。

 

介助者と階段を上る場合

車椅子で介助者と階段を上る場合

介助者が車椅子使用者の階段を介助する場合、使用している車椅子によって方法が異なります。ここでは、手動と電動の場合に分けて、一人の介助者と階段を上る方法をご紹介します。ただし、手動、電動どちらの車椅子であっても、階段に十分な奥行がない場合は、介助者数人で車椅子を持ち上げてもらい移動しましょう。

 

手動車椅子の場合

手動車椅子使用者が介助者と階段を上る場合、車椅子の後輪、内側にあるティッピングレバーを利用します。介助者がティッピングレバーを足で踏み、前輪を浮かせ後輪を階段に押し付けるようにして前進します。このとき車椅子使用者の足が段差に引っかからないことを確認することが大切です。動くときや車椅子を傾けるときには、車椅子使用者に声かけをしながら行います。

 

電動車椅子の場合

電動車椅子使用者が介助者と階段を上る際は、まず介助者が前輪を持ち上げて段差の上に乗せます。段差に前輪が乗ったことが確認できたら、車椅子使用者が前進し、後輪を乗せます。このように、電動車椅子の場合は介助者と車椅子使用者のタイミングを合わせることが重要です。

 

なお電動車椅子はバッテリーが切れると、手動車椅子に比べて重量があるため、介助者に負担がかかってしまいます。バッテリーの残量にも留意しましょう。

 

階段の上り下りを楽にする階段昇降機とは

日本でも階段の上り下りを可能にした車椅子の開発が行われていますが、普及には一歩届いていないのが現状です。そこで車椅子使用者をはじめとした、階段の上り下りが難しい方に利用されているのが、階段昇降機です。

 

階段昇降機を屋内や屋外の階段に設置すると、車椅子の方や加齢や病気により階段の上り下りが難しくなった方でも、簡単に階段の上り下りができるようになります。

 

階段昇降機のメリット

階段昇降機を使用することで得られるメリットとして大きいのが、車椅子使用者のみで、階段の上り下りが可能となる点です。手元で簡単に操作できるため、一人での階段の上り下りができるようになります。

 

次に大きなメリットは、介助者の負担を減らせる点です。介助者の高齢化も問題となり、2016年の調査では、60歳以上の介助者が70%を超える結果となっています(※)。階段の上り下りは介助者にとっても体力的に負担が大きいため、階段昇降機の導入は、結果的に介助者の負担も減らすことにつながるでしょう。

 

またスペースの問題でスロープを設置できない場合にも、階段昇降機を取り付けることで問題を解決可能です。

 

※参考:公益財団法人長寿科学振興財団.「健康長寿ネット」.

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tyojyu-shakai-mondai/koreishakai-kaigomondai.html ,(参照2024-06-20).

 

階段昇降機のデメリット

階段昇降機のデメリットとしては、既存の階段に設置すると、他の方の移動スペースが減ってしまうことが挙げられます。いす式の場合は省スペースで設置が可能なため、屋内用として使用されることが多いですが、車椅子使用者がいすへ移動することが必須です。

 

また費用もデメリットの一つです。特に車椅子そのものを乗せられる昇降機は、高額となる傾向にあります。しかし近年では階段昇降機の月額レンタルや、安く購入できるリユース品の販売を行っている会社もあります。

 

階段昇降機で車椅子での階段移動をより便利に

車椅子で階段を上がる際、車椅子使用者一人での移動は転倒の恐れがあるため、周囲の手助けが必要です。また介助者と一緒に階段を上る場合であっても、細心の注意が必要です。そのため日常的に使用する階段には、階段昇降機の設置を検討すると便利でしょう。

 

株式会社リフテックの階段昇降機は、さまざまな形状の階段に設置が可能で、経験豊富な技術者が現場調査から設置までを行います。また、高額なため階段昇降機の導入を諦めたという方の声を参考に、月額1万円前後で利用できるレンタルサービスや、価格を抑えられるリユース品の販売も行っています。お客さまのご要望に合わせた設置プランをご案内しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

階段昇降機のことならリフテックにお任せください。

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