リフテックなるほどコラム Liftec Column

駅に階段昇降機を設置するメリットは?駅別の利用者数や世界のバリアフリーを紹介投稿日:2025.05.02 更新日:2025.05.02

駅に階段昇降機を設置することで、高齢者や身体の不自由な方でも安全に移動が可能です。転倒リスクが低減するだけでなく、介助者の負担も軽くなります。

本記事では、駅に階段昇降機を設置するメリットを解説します。駅別の利用者数や世界の駅のバリアフリー事例も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

駅に階段昇降機を付けるメリットは?

駅に階段昇降機を付けることで、身体が不自由な方だけでなく高齢者も安全に階段の利用が可能です。ここでは、駅に階段昇降機を付ける4つのメリットを解説します。

  • 階段昇降の負担を軽減できる
  • 駅の階段を安全に利用できる
  • 介助者の負担を軽減させられる
  • 改築工事の必要がなく狭い場所にも設置できる

階段昇降の負担を軽減できる

高齢の方や足腰に不安がある方にとって、駅の階段昇降は大きな負担になりがちです。加齢や病気などによって身体機能が低下すると、階段を使うこと自体が困難になり、転倒などのリスクも高まります。

階段昇降機はこのような問題を解決し、快適で安全な移動をサポートします。ご自身の足で階段を昇降する必要がなくなるため、足腰にかかる負担が軽くなり、生活の質の向上にもつながるでしょう。

車いす用であれば、介助なしでの移動も可能です。階段昇降機は事故防止に役立つだけでなく、利用者の安心感にもつながります。

駅の階段を安全に利用できる

階段昇降機を設置することで、駅の階段を利用する際の安全性を大幅に高められます。

体が不自由な方や車いすを利用されている方にとって、階段での段差移動は転倒や転落の危険が伴います。介助の方が手動でサポートする場合でも、バランスを崩してしまうリスクはゼロではありません。

このようなリスクを軽減するには、駅への階段昇降機の導入がおすすめです。事故のリスクを減らし、階段での移動に不安を抱える方が安心して駅を利用できる環境づくりに貢献してくれるでしょう。

介助者の負担を軽減させられる

被介助者の移動をサポートするだけでなく、介助者の負担を軽くできる点も、階段昇降機のメリットです。階段での移動を介助する際には、介助者にも身体的負担がかかります。万が一、介助中にバランスを崩せば、双方にとって危険な事故につながる恐れもあります。

また、長時間の介助は身体的・精神的な負担を増大させ「介護疲れ」を引き起こす要因となります。

駅に階段昇降機を設置すれば介護者自身で移動が可能になり、介助者の負担軽減が可能です。安全性が向上して移動時間も短縮されるため、双方にとって利便性が高まります。

改築工事の必要がなく狭い場所にも設置できる

階段昇降機は、大規模な改築工事をせずに導入できます。エレベーターを新たに導入する場合と比べて、工事にかかる時間や費用を大幅に抑えながら駅のバリアフリー化を進められるでしょう。

また、狭い場所でも設置しやすいことも利点として挙げられます。段差解消策としてスロープを設置する場合、安全な傾斜を確保するには広い面積が必要です。そのため、駅の構造によっては設置が難しいケースも考えられます。

その点、階段昇降機であれば、階段そのもののスペースを活用できるため、狭い場所にも導入しやすいです。高い費用対効果に加え、省スペースを実現したい場合にもおすすめの方法といえるでしょう。

各駅のそれぞれのおおよそ乗降者数

駅にはその構造上、階段を利用する機会が多くなります。バリアフリー化によってエレベーターの設置も進んでいますが、全ての駅で対応できているわけではありません。

また、以下のように利用者数の多い駅では、エレベーターが設置されていても混雑から利用できない可能性もあります。

利用者数
札幌駅7万7,264人
東京駅40万3,831人
名古屋駅19万9,000人
大阪駅34万7,078人
博多駅11万9,562人

利用者数の多さを考慮しても、階段昇降機の設置により移動の負担を軽減する方法は効果的といえるでしょう。

世界の駅のバリアフリーとは

日本国内でもバリアフリーが進んでおり、身体の不自由な方が駅を利用しやすい環境が整ってきました。しかし、海外に目を向けてみると、日本よりもさらにバリアフリーが進んだ国もあります。

ここでは、以下2カ国の事例を紹介します。

  • 韓国・ソウルの地下鉄の事例
  • シンガポールのMRTの事例

韓国・ソウルの地下鉄の事例

韓国・ソウルの地下鉄は、バリアフリー化が進んでいます。ほとんどの駅にエレベーターが設置されており、地上階とホーム階をつなぐ構造になっています。特に新しい駅では直結型エレベーターが導入され、スムーズな移動が可能です。

ホーム全体を斜めにかさ上げすることで、車両との段差や隙間を解消している駅もあります。この工夫により、車いす利用者も単独で乗降しやすいのが特徴です。

一方、エレベーターの設置が難しい古い駅などには階段昇降機を備え付けており、こちらは駅係員のサポートを得て利用する形となります。

シンガポールのMRT(鉄道)の事例

シンガポールの主要な移動手段の一つであるMRTでは、徹底されたバリアフリー対応が行われていることが特徴です。全駅に車いす対応のアクセスルートが整備されており、自動改札には広めのゲートが設けられています。

また、エレベーターは利用者がすぐ見つけられる場所に配置され、スムーズな移動を助ける設計となっています。一部の駅には視覚障害者向けの点字ブロックや、聴覚障害者向けの補聴システムも導入されており、多様な利用者に配慮されています。

このようにさまざまな配慮がされており、シンガポールのMRTはアジア全体で見ても、特に進んだバリアフリー環境を持つ交通機関の一つといえるでしょう。

駅への階段昇降機の設置はリフテックへご相談ください

駅に階段昇降機を設置することで、移動の負担軽減や安全性の向上が期待できます。特に高齢者や身体の不自由な方にとって、階段の昇降は大きな障壁です。

しかし、昇降機の導入により転倒リスクを抑え、安全な移動が可能となります。階段昇降機の設置には大規模な改築工事が不要なため、コストとスペースを抑えて効率的なバリアフリー化が可能です。

株式会社リフテックでは、階段昇降機の販売レンタルを行っています。

屋内屋外を問わず、さまざまな環境に対応した製品を取り扱っています。

階段昇降機の設置をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者:沖野 進亮
リフテック創業時から階段昇降機に携わり、18年目。5,000件以上の階段昇降機に関するお問い合わせや、1,300件以上の階段昇降機の設置を対応。

階段昇降機のことならリフテックにお任せください。

その他リフテックなるほどコラム