階段昇降機の「購入」と「レンタル」どちらがお得?2021.06.01
高齢で階段の上り下りが困難になったことで、階段昇降機の利用を検討している方もいるでしょう。しかし、購入するのとレンタルとではどちらが得なのかと迷われてしまうかもしれません。
そこで、本記事では、階段昇降機を購入する場合とレンタルする場合に分けて、それぞれのメリットとデメリットを解説します。この記事を読めば、自宅に設置する階段昇降機を購入すべきか、レンタルすべきか判断できるでしょう。
階段昇降機を購入するメリットとは
階段昇降機を購入する場合、レンタルに比べてどのようなメリットがあるかについて解説します。
メリット1:特殊な階段にも設置できる
階段昇降機を購入する場合、特殊な階段でも設置可能です。階段には直線式のほか、L字型やU字などの特殊な形状のものが存在します。階段昇降機の設置費用は、特殊な階段であるほど高くなりますが、レンタルだと直線階段にしか対応できない場合がほとんどです。
したがって、直線階段以外の場合は購入する方が無難です。
メリット2:あらかじめ使用年数を考えなくて良い
階段昇降機をレンタルする場合には、あらかじめ利用期間を決める必要があります。しかし、購入する場合には事前に利用年数を決めなくてすみます。
レンタルの場合は、基本契約期間が3年間というのが一般的です。もし、3年未満で解約する場合は、早期解約金が発生するので注意が必要です。階段昇降機を購入する場合は耐用年数内で使用することになりますが、一般的には10年とされています。
メリット3:助成金を利用できる
階段昇降機を購入する場合、自治体によっては助成金制度を設けている場合があります。階段昇降機の購入費用は介護保険の適用外なので、お住いの自治体で助成金制度を設けている場合は、積極的に利用するのがおすすめです。
助成金は、返済の必要がありません。しかし、支給要件を満たしたうえで、審査を通過しなければなりません。支給要件としては、対象者年齢、要介護認定などを含む障害の程度、助成金額などがあり、自治体によって異なるので事前に確認しておきましょう。
階段昇降機を購入するデメリットとは
では、階段昇降機を購入する場合のデメリットに、どのようなものがあるでしょうか。以下に簡潔に解説します。
デメリット1:初期費用が高額
階段昇降機を購入する場合のデメリットのひとつは、初期費用が高額になることです。価格は階段の曲がり具合などによって異なるので幅があります。相場は直線タイプで50万円ほどから、曲線タイプでは100万円以上です。
前述のとおり、購入費用は介護保険の適用外なので注意が必要です。
デメリット2:維持費がかかる
階段昇降機を購入して利用すると、維持費がかかります。具体的には、充電のための電気代やメンテナンス費用などが必要です。
電気代は月々100円~200円程度が目安です。機器の手入れや掃除などのメンテナンスには、メンテナンス費用の相場は30,000円程度です。そのほか、階段昇降機が壊れた場合は部品代もかかるでしょう。
レンタルの場合は、電気代以外の費用が不要なケースが多いです。
階段昇降機をレンタルするメリットとは
階段昇降機をレンタルで利用する場合、どのようなメリットがあるでしょうか。以下に簡潔に解説します。
メリット1:費用を抑えられる
階段昇降機をレンタルで利用する場合のメリットの1つめは、費用が安く抑えられることです。費用には、初期費用(工事費、レンタル終了時の撤去費用を含む)と月額のレンタル料金があります。
階段が直線型の場合だと、初期費用は15万円程度、月額レンタル料は1万数千円程度が目安です。ただし、長期間レンタルで利用すると費用が高くなります。トータルコストで考えると、レンタルの方が費用は安くすむケースが多いです。
メリット2:定期点検を受けられる
階段昇降機を安全に安心して利用するには保守点検、メンテナンスが欠かせません。レンタルの場合、定期的に保守点検してもらえるサービスがついています。修理も含めたメンテナンス費用は、無料であるケースがほとんどです。また、故障対応は365日24時間体制が一般的なので、安心して階段昇降機を利用できるでしょう。
メリット3:必要なときだけ借りられる
レンタルのメリットの3つ目は、必要なときだけ借りられることです。階段昇降機が不要になった場合は、レンタル会社に連絡すれば撤去してもらえます。
自分で購入した階段昇降機を処分する場合は、すべての作業を自ら行う必要があります。しかし、レンタルでは撤去費も初期費用に含まれています。
階段昇降機をレンタルするデメリットとは
階段昇降機をレンタルで利用する場合のデメリットには、どのようなものがあるでしょうか。以下で解説します。
デメリット1:特殊な階段だと使用できないことがある
階段昇降機をレンタルで利用する場合のデメリットの1つとして、特殊な階段では使用できないことがあります。レンタルできるのは、直線階段に対応した階段昇降機が多いです。
L字型やU字型などの曲線階段や特殊な形状の階段の場合は、レンタルされていない業者が多いので注意が必要です。
デメリット2:レンタル会社を選ぶ手間がかかる
階段昇降機をレンタルで利用する場合、レンタル会社を選ぶ場合に手間がかかるのもデメリットの1つです。料金やサービスはレンタル会社によって異なるので、各業者のサービス内容をよく比較しなければいけません。また、相見積もりをとるなどの手間もかかるでしょう。
なお、見積もりは電話や専用フォームから可能で、料金がかからないケースが多いのです。
まとめ
階段昇降機を利用する場合、購入する方法とレンタルする方法があり、それぞれについてメリット・デメリットを見てきました。購入する場合もレンタルする場合も、判断する際はそれぞれの業者の対応内容をよく確認することをおすすめします。