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階段の踏み外し対策! 原因や高齢者の転倒防止策も解説投稿日:2024.11.05 更新日:2024.11.05

「年を重ねるにつれ、階段での踏み外しが心配……」と不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。

高齢者にとって階段での踏み外しは、入院を伴う重大な事故になりかねません。しかし適切な対策を講じることで、事故のリスクを大幅に減らせます。

本記事では、自宅で階段を踏み外す原因を探り、具体的な予防策を分かりやすく解説していきます。


階段を踏み外しやすい原因2パターン

階段の踏み外し対策! 原因や高齢者の転倒防止策も解説

階段を踏み外しやすい原因には、大きく分けて2つのパターンがあります。

階段自体に原因がある場合と、ご自身に原因がある場合です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。


階段自体に踏み外しの原因がある場合

階段自体に踏み外しの原因がある場合、主に以下のような要因が考えられます。

  • 滑り止めの不備や破損:剥がれた部分に足を引っ掛ける可能性がある
  • 段差の高さや奥行きが不均一:急な段差の変化で、つまずきやすくなる
  • 手すりの未設置:支えがないため、バランスを崩しやすくなる
  • 照明不足:足元が見えにくく、段差の認識が難しくなる

これらの要因は、転倒するリスクを高めます。そのため、階段を安全に使用するためには、適切な環境を整えることが重要です。


ご自身に階段を踏み外す原因がある場合

ご自身に階段を踏み外す原因がある場合、以下のような要因が考えられます。

  • 加齢による影響:運動能力や認知機能が低下し、バランスを保つのが難しくなる
  • 健康上の問題:病気や薬の副作用により、ふらつきが生じることがある
  • 運動不足:閉じこもりがちな生活により、筋力や柔軟性が低下する
  • 視力の衰え:段差を正確に認識しづらくなる

またご自身の身体能力を過信すると、実際にできることとのギャップが生じる恐れがあります。家の中だからと油断せず、足元に注意を払って日常生活を送りましょう。


階段の踏み外しを防ぐために実施すべき4つの対策

階段の踏み外しを防ぐために実施すべき4つの対策を紹介します。

前提として、滑りやすい靴下やスリッパの使用を避けるといったご自身での対策も重要ですが、階段自体に工夫を施す対策も欠かせません。両方を組み合わせることにより、さらに階段の踏み外しリスクを軽減できるでしょう。


階段の奥行きを広く&段差を一定に保つ

階段の奥行き(踏面)が十分でないと足を置くスペースが限られ、踏み外すリスクが高まります。高齢者が暮らす住居では、踏面約30cm、加えて段差の高さ(蹴上げ)は約15cmが理想的です。1段当たりの奥行きを広くして傾斜を緩やかにすることで、上り下りしやすくなるでしょう。

また段差の奥行きや高さを一定に保つことは、予期せぬ段差の変化によりバランスが崩れ、転倒するリスクを抑えられます。


照明を明るくする

階段の周辺が薄暗いと、上り下りする際の視認性が低下し、足を踏み外すリスクが高まります。このようなアクシデントを防ぐためには、各段がはっきり見えるよう、階段の段差や手すり部分にライトを設置したり、段差に反射板を使用したりすることが効果的です。

さらに動きを感知して点灯するセンサーライトを階段付近に設置するのも一つの方法です。これにより、階段を使用する際に自動で明るくなり、暗さによる視認性の悪化を防げるでしょう。


手すりを設置する

階段での踏み外しを防ぐためには、手すりの設置が効果的です。体重を掛けても壊れない丈夫さと、握りやすい形状を兼ね備えた手すりが理想的でしょう。平成12年以降、建築基準法第25条に基づき住宅に手すりの設置が義務付けられていますが、それ以前の住宅では手すりが設置されていない場合もあります(※)。

特に高齢者が住む住宅では、手すりは踏み外し防止だけでなく、階段の上り下りの負担軽減にも効果的です。さらに、既存の手すりに加えて反対側にも設置すれば、バランスを崩した際の転倒リスクを軽減できるでしょう。


※参考: 国土交通省.「階段、手すり等日常安全に関わる基準適用の合理化に関する討(調査番号P7)」p9.https://www.mlit.go.jp/common/001037178.pdf ,(参照2024-10-03)


滑り止めに剥がれがないか定期的に確認する

階段での踏み外しを防ぐために、階段の滑り止めの状態を定期的に確認しましょう。滑り止めに剥がれや破損があると、つまずきの原因となり転倒リスクが高まります。さらに滑り止めの固定が不十分な場合は、滑り止めごと滑ってしまう危険性もあるでしょう。

また滑り止めの素材が摩耗していないかも確認が必要です。定期的に階段の各段をチェックし、異常ある場合は速やかに修理や交換を行いましょう。


階段の踏み外しの不安解消には階段昇降機がおすすめ

階段での踏み外しリスクを減らすためには、適切な奥行きと段差の確保、十分な照明、手すりの設置、滑り止めの定期的な点検など、さまざまな対策が必要です。しかしこれらの対策を施しても、加齢や健康上の問題によって階段の利用が困難になる場合があります。

そのような場合には、階段昇降機の導入がおすすめです。階段昇降機とは、備え付けの椅子に座ったまま階段を昇降できるリフトで、日常動作に自信のない方でも安全に階段を昇り降りできます。株式会社リフテックでは、階段昇降機に関する相談から設置後のサポートまで幅広く対応しています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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