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階段昇降機の現地調査とは?どんな調査をするのかを解説2022.09.13

階段昇降機の現地調査とは

住宅や何らかの建物で、玄関へのアプローチや上階に向かう階段が設けられていることは珍しくありません。足腰が弱っている高齢者や何らかの理由で歩行に難のある人にとっては、段差の連続は辛い場合があります。

そのような状況で移動の危険とストレスを低減するのが階段昇降機です。電動式のリフトのタイプはよく目にするのではないでしょうか。

すでにある階段に後から設置する階段昇降機は、取り付ける前に現地調査が必要です。

現地調査の目的は、階段の状況や寸法、材質など多岐にわたる項目を調査し、設置条件を明確にしておくことです。設置を検討する方が専門業者に相談すると初期の段階で実施されます。

住宅や建造物の構造や環境は一様でなく、すべてが同じように設置できるわけではないため、現地調査は安全で確実な階段昇降機設置のためには欠かせない工程なのです。

 

どのようなことを現地で調査をするのか

階段昇降機を設置するための現地調査は、具体的にどのようなチェック項目があるのでしょうか。

以下、代表的な5つのポイントについて概観してみましょう。

 

階段昇降機の設置場所

まず階段昇降機を設置するのが屋内か屋外かという点が重要となります。

装置の仕組みや機構そのものに大きな違いはありませんが、例えばチェアタイプのリフトであれば屋外用の場合には耐候用のカバーを取り付ける必要が生じるなど、仕様に差異が出るケースもあります。

一方屋内に設置する場合は風雨から装置を防護する必要はないものの、室内の状況や構造に十分配慮した上で施工が重要です。リフトがつなぐ階下と階上では床面の材質や段差が異なる場合も想定され、それぞれの場所の特性に考慮した適切な設置が求められます。

 

階段の形状や材質

階段昇降機を設置するための現地調査には、取り付け予定箇所の階段についても形状や材質をチェックします。結論からいうと階段の材質によって設置が不可能になるケースはあまりないとされていますが、状況次第では施工に工夫や特殊な対応が必要なケースも発生します。

階段の形状調査が重要となるのは、昇降機が移動するためのベースとなるレールの形状と取り付けが深く関わってくるためです。

 

階段はもちろんまっすぐなレイアウトばかりではなく、建築上の設計や家屋の間取りによって数段階に曲がっていたり、その結果として途中に踊り場が設けられたりしている場合もあります。

その構造に合わせてレールを設置する必要があるため、施工における重大ポイントの一つといえるでしょう。

 

階段の材質には木や石、コンクリートや鉄があり、中にはタイルやリノリウムなどを張った複合素材でできているものもあります。

階段自体の材質は階段昇降機設置の可否とは関連しないように思えますが、例えば手すりやフレームと供造りの鉄製階段や、側壁と一体となっているコンクリート製階段だと強度や安全性がそれぞれ不可分のものとなります。

 

設置の際にはそうした構造上の耐久性なども大事な調査項目の一つです。

 

階段の幅や段数、勾配など

階段昇降機を取り付ける箇所にある階段の幅・段数・勾配なども、現地調査の対象となります。

正確には幅だけではなく踏板の奥行きや蹴上の高さなどもチェックしますが、すべての段が同一規格で作られているとは限らないため、基本的には該当するすべての段の計測が必要です。

これはどれだけの範囲で昇降機を支えるためのレールを敷設すべきかを考えるためで、距離やカーブの状態を正確に把握するのに必要な調査項目となります。

また階段の勾配を知ることも重要で、レールを取り付ける角度を適切に設定することは安全確保に不可欠な要素です。これも階段の構造によっては途中で勾配が変わることもあるため、現地で最適な取り付け角度を割り出すことがポイントとなります。

 

電源をとる位置

階段昇降機の動力は通常電気式で、そのためには1か所100ボルトの電源を必要とします。

一般家庭でよく見られるコンセントは100ボルトが多いため、電源の確保そのものは決して困難ではありません。

しかし設置が望ましい位置の至近に必ずしも電源があるとは限らないため、現地調査で確認が必要となります。状況によっては専用の電設工事が必要になるケースも考えられ、適切な電源位置の確保も重要です。

なおアース線の設置も不可欠となります。

 

現地でのヒアリング

現地調査では階段昇降機を設置するための施工上の確認はもちろんですが、実際にそこで装置を利用するユーザーや同居家族などからヒアリングを行うことも大切です。

利用する方の身体状況や生活動線などをもとにより良い設置方法を考えます。例えば、レールを階段の左右どちらに付けたら良いか、別途呼び送りスイッチのオプションは必要かなどを検討する必要もあるでしょう。

 

このように階段昇降機を取り付ける際には、物理的な実測と使用者状況、環境のヒアリングなどの現地調査を行い、快適に使用できるよう検討した上で設置の準備が行われているのです。