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階段昇降機導入のための補助金・助成金について2020.05.08

自宅の階段を上り下りするのが難しくなった場合や、家族を介護する際に1階と2階の間を移動させるのが難しい場合に、階段昇降機の導入を検討する人も多いでしょう。

しかし、導入にはある程度高額な費用がかかるため、躊躇する人は少なくありません。そのうえ、階段昇降機の導入は介護保険の適用外となるため、導入をあきらめてしまうケースもあります。

しかし、実は、自治体によっては助成金制度を設けている場合もあるのです。ただし、助成金制度の内容は自治体によって異なります。ここでは、大阪市の例をもとに、支給要件や注意すべき点についてご紹介します。

階段昇降機導入に対する助成金制度は自治体によって異なる

自宅に手すりを取り付けたり、バリアフリー仕様にしたりといった改修工事には、介護保険から補助金が支給される場合があるのですが、階段昇降機の設置はその対象となっていません。

しかし、冒頭で触れたように、自治体によっては階段昇降機の導入に助成金制度を設けている場合があります。ただし、注意したいのが、支給要件や助成金額などが各自治体によって異なることです。

各自治体によって異なることのある項目

具体的に、各自治体によってどのような項目に差異があるのかを挙げてみましょう。なお、下記以外にも異なる項目がある場合もあります。まずは、最寄りの市区町村窓口まで問い合わせてください。

・対象者年齢
・障害の程度(要介護・要支援認定の有無も含む)
・助成金額
 ・対象の階段昇降機の機種(対象機種が限定されている場合あり)
 ・対象の施工業者(対象業者が限定されている場合あり)

大阪市の場合の階段昇降機設置を対象とする助成制度

大阪市の場合、階段昇降機の設置は「高齢者住宅改修費給付事業対象工事」に該当し、助成金の支給対象となります。

対象者

高齢者住宅改修費給付事業の対象となるのは、以下の条件に該当する人です。

 ・大阪市内に居住している(住所がある)
 ・介護保険料段階が第1段階~第6段階のいずれか
 ・要介護認定で要支援以上の認定を受けている

給付金額

助成金の支給率および給付基準額は、介護保険料段階に応じて次のように定められています。

 ・第1段階(生活保護受給世帯・支援給付対象世帯※)
支給率:10/10
給付基準額:工事費用の内30万円まで
 ・第1~第4段階(市民税非課税世帯)
支給率:9/10
給付基準額:工事費用の内30万円まで
 ・第5~第6段階(対象の高齢者本人:市民税非課税、世帯:市民税課税)
支給率:90%
給付基準額:工事費用の内5万円まで

※「中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律」(平成6年法律第30号)

大阪市で階段昇降機を対象とする助成制度を利用する場合の注意点

大阪市で階段昇降機を導入する際に、この助成制度を利用する場合には、いくつか注意すべき点があります。

介護保険対象工事と同時に階段昇降機を設置する必要がある

階段昇降機の設置が対象に含まれる「高齢者住宅改修費給付事業対象工事」は、「介護保険制度が適用される住宅改修工事」と同時に行われるものでなければなりません。

つまり、バリアフリー化や手すりの取り付けなど介護保険の対象となる工事と同時に階段昇降機を設置した場合でないと、助成金を受け取ることができないことに注意が必要です。

給付は1世帯につき1回のみ

この制度を利用して給付金を受け取れるのは、1世帯につき1回のみとなります。

たとえば、制度を利用して階段昇降機を設置した後に、引っ越しをして引っ越し先に新たに階段昇降機を設置したい場合や、要介護度が変更となって階段昇降機の機種を変更したいといった場合は、再度この制度を利用することはできません。

また、過去に大阪市高齢者在宅整備改造費助成事業・大阪市住宅改修費助成事業・大阪市重度身体障害者住宅設備改造費補助の助成及び住宅改修費給付事業の助成を受けた場合も、同様に利用できません。

申請した年度中に設置工事を完了させなければならない

申請後、審査が無事に完了して給付金の支給が認められた場合、その年度中に階段昇降機の設置工事を完了させる必要があります。

介護保険対象工事との調整なども必要となってくるため、着工可能時期や工期をしっかり確認したうえで、申請のタイミングを決めることをおすすめします。

給付が決定してから着工しなければならない

既に階段昇降機の設置工事が始まっている、あるいは既に設置済みである場合は、制度対象外となり、申請しても給付金はもらえません。

導入を決めた時点で、業者に見積もりを取ると同時に申請の準備を始めるようにしましょう。

高齢者を安全にサポートしてくれる階段昇降機の導入には助成制度の利用を!

自宅の階段は、高齢者にとってはかなり危険な場所です。また、介護する側にとっても、もっとも大変だと感じる場所だと言えるでしょう。

それらの問題点を解決してくれる階段昇降機は、安くない価格であるからこそ、助成制度をかしこく利用して導入したいものです。

階段昇降機の導入を考えている方は、ぜひ一度、自宅のある市区町村役所の窓口に問い合わせてみてください。